転職の場合、①現在勤務している企業の都合、②自分（家族）の都合、③転職先の都合と三者の都合を加味して退社日（入社日）が決まるので、必ずしも自分の好きなタイミングで転職できるとは限りません。
そこで難しいのが、どの都合を最優先とするかです。
現在の勤務先の都合に合わせれば入社日が遅くなりすぎて、最悪の場合内定取り消しといった事態が発生してしまうかもしれません。
かといって、転職先の都合を優先して無理やり現在の勤務先を退職するというのも、今後取引先になる可能性やよくない噂を流される可能性などを考えた場合には、あまりオススメのできる方法ではありません。（あまりにも引き止め工作がひどい場合にはアリですが…）
そこで円満に退社しつつ、スムーズに次の会社に入社するにはどういったステップを踏んでいけばいいのかをまとめてみました。
１．家族がいる場合は予め相談しておく
結婚している場合や家族がいる場合には予め家族に相談している場合が多いですが、もし決まってから伝えようと考えている場合には予め家族に相談しておくことをオススメします。
というのも、転職は家族にとっても生活が変わるきっかけになりやすく、転職に対して不安を抱えがちだからです。また、転職活動中は休みの日に面接が入ったり、仕事終わりに面接が入ったりするので、家族のサポートが必要な場面が多いという意味でも予め相談しておく必要があります。
内定が決まってから家族に相談して反対されたから転職を辞めるというのは、内定を出していただいた企業に対して不誠実ですので、そういったことのないように、そもそも転職をするのか、転職の時期をいつにするのかを話し合っておくようにしましょう。
２．いつ退社できるのかを確認する
転職先に入社するタイミングを決める上で、今の会社をいつ退社できるのか知っておくことは非常に重要です。
通常、辞める１か月前に伝えておけば特に問題なく辞められる場合がほとんどですが、企業によっては2ヶ月前に伝えておく必要があったり、人材不足なので後任が決まるまでいてほしいと言われたりする場合があります。
ですので、まずは就業規則で退職する際の規定（いつまでに伝える必要があるのか）や職場状況を確認しておき、退職するまでどのくらいの期間が必要か予め見当をつけておくことが必要です。
３．企業はいつ頃の入社を想定しているのかを確認する
転職先がいつ入社してもらうのを想定しているのかというのは、募集条件に書いてある場合もあれば全く明示されていない場合もあります。
【募集条件に明示してある場合】
たとえば募集条件に「４月１日に入社できる方」と書かれている場合には、基本的に４月１日以外での入社はできません。
（指定された日にち以外でも可能な場合もあるので、志望度が高い企業であれば、あらかじめ企業に確認しておくといいでしょう。転職エージェントを利用している場合にはエージェントに聞けば企業側に確認してもらえます。）
【急募の場合】
また、明確に〇月入社募集と書いていなくても、「急募」とついている場合には基本的にすぐ（遅くても１ヶ月程度）の入社が求められているので、すぐに転職できないという場合にはお見送りとなってしまう可能性が非常に高いです。
（これも募集条件に明示してある場合と同じで志望度が高ければ企業に直接orエージェント経由で確認してください。）
【何も明示されていない場合】
募集条件に何も明示されていない場合（求職者の都合に合わせるなどの文言が書いてある場合等）は、よほど遅すぎない限り、こちらの都合に合わせた入社日にしてもらうことも可能です。
この場合には内定後１～２ヶ月程度で入社というのが一般的です。ただし企業によってはそれ以上待ってもらえる場合もあれば、できるだけ早く入社してほしいと言われる場合もあるので、不安であれば面接の際に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
転職を考えたらまず、家族が居る場合には家族へ相談して大まかな転職時期を考えておきます。次に、現在の勤務先の就業規則や人員の状況の確認をして大体どのくらいで退職できるのか退職までの期間の目安を考えておきます。
そして、実際に転職活動を始める際には、それぞれの企業の募集要項を確認し、自分の転職希望時期に転職できそうかを検討していくことになります。
家族への相談や現職をやめるまでの期間は自分で確認するしかないので、転職を考えたら早めに確認するようにしておきましょう。そして、実際に転職活動を始めていく中で、自己応募の場合には企業の募集条件や面接での入社時期の確認をしていくことになります。
ただ、実際には何十社もの企業の募集要項を確認したり、特定の条件がある場合にはそれ以外でも可能か確認したりといったことをやっていかなければならないので、できるだけ転職エージェントを使って転職活動を行ったほうが効率的です。
転職エージェントを使えば、予め入社希望時期を伝えておくだけで条件に合わない求人は省いてくれますし、企業の募集条件を満たしていないけれど応募は可能かといったところまで確認してくれます。実際に内定が出る段になれば入社日の調整や内定辞退の連絡もしてもらえますので、もしまだ登録していなければ登録しておくことをオススメします。
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